【台湾徒歩旅 7日目】元日産エンジニア・林さんの案内で巡る三義の絶景と歴史

■林さんとの合流と三義観光の始まり

朝7時半に林さんとホテルで待ち合わせをしていたが、私が支度にもたついてしまい、7時25分に到着していた林さんを待たせる形となり、7時36分に出発した。

林さんの車に乗り込み、三義周辺の観光がスタート。まずは「三義は木彫りの街だ」と教わり、「三義木彫博物館」へ向かった。まだ開館前だったため、建物の前で記念写真を撮り、セブンイレブンで買ったおにぎり2つとコーラを車内で食べて朝食を済ませた。

■日本ゆかりの勝興駅と裕隆日産汽車

次に向かったのは「勝興車站(駅)」。日本人によって建てられた台湾で一番標高が高い駅舎だ。現在は廃駅となり、周辺はトロッコが走る人気の観光地になっている。

林さんは70代で、昔ここ三義にある日産の工場(台湾では「裕隆日産汽車」と呼ばれる)で働いており、日本の本社にも10回ほど足を運んだという。通りがかりに見た工場は非常に巨大だった。
私が将来機関士になりたいと話すと、林さんは「溶接や溶断など、車などのモノづくりに必要なスキルなら全てできる」と頼もしく語ってくれた。

■関刀山登山と台湾固有種の鳥「サンケイ」

続いて、三義で一番高い山「関刀山」へ。車で途中まで登り、そこから10分ほど歩いて山頂に到着した。林さんは週に1回、これまでに2000回もこの山に登っているそうだ。
山頂からの景色は美しく、そこには「關刀山地震紀念碑」があった。林さんが山頂にいた男性2人と話している間、私は静かに風景を楽しんだ。

下山後、山道を車で走っていると「サンケイ(台湾に生息する美しいキジの仲間)」に遭遇した。林さんは鳥が驚いて逃げないよう、私に近くで見せるためにゆっくりと車を進めてくれた。

ちなみに、林さんが乗っている車は20年選手の三菱車だ。「なぜ日産で働いていたのに三菱に乗っているのか?」と尋ねると、「台湾では日産と三菱のトップが同じ(裕隆グループ系列)だからだ」と教えてくれた。20年間、一度も大きな故障をしたことがないというから驚きだ。

■龍騰断橋、鋸齒堰、そして絶景の抜け道

絵を描くこと、登山、ゴルフ、タバコなど、多趣味な林さんの案内は続く。

・龍騰断橋
有名な観光地で、出店も多く出ている。大地震の影響で崩落し、現在はその赤レンガの残骸が遺跡として残されている場所だ。近くには廃線跡がありトロッコが走っていた。この橋も日本人が作ったものだと教わった。

・鋸齒堰(鯉魚潭水庫)
ギザギザとしたノコギリ状の形をしたダムの堰(せき)。雨などで水が溜まるとここから自然に放水される仕組みになっており、非常に迫力がある。

・穴場の絶景スポット
通常はトンネルを通る道だが、林さんが知る抜け道を通って絶景スポットへ連れて行ってもらった。観光客も多く、そこから見る景色は本当に美しかった。

■三義で2番目に高い山への挑戦

その後、土砂崩れや浸食によって独特の削れた地形になった「三義で2番目に高い山(おそらく火炎山)」が綺麗に見える場所へ。林さんから「登りたいですか?」と聞かれ「はい」と答えると、一緒に登ることになった。

コンビニで昼食を済ませてから山の麓へ移動し、最短ルートで登山を開始。片道40分の道のりで、林さんの顔見知りと何度もすれ違った。林さんはこの山にも1000回登っているらしい。道中、「とても美味しい」という意味の台湾華語のフレーズも教わった。

山頂手前で15分ほど休憩し、頂上で写真を撮影。下山中、同い年くらいの男性に折り鶴を渡すと、とても喜んでくれて嬉しかった。

■林さんからのアドバイスと芸術的な絵画

車で三義の街へ戻る道中、林さんから「これから英語を勉強しなさい」とアドバイスを受けた。「英語は外国人と交流するための公用語。世界中を旅するなら最低限話せないといけないから、頑張れ」という言葉が胸に刺さった。

昨日泊まったホテルに傘を忘れていたことに気づき、林さんにそこまで送ってもらった。その後、今日のホテルが林さんの家の近くだったこともあり、再び林さんのご自宅へ。

改めて林さんが描いた絵を鑑賞した。車のスピード感が伝わるテクニックなど、一枚の絵に多くの技術が詰め込まれており、家に飾りたいほど本当に美しく、迫力があった。林さんの素敵な笑顔に見送られ、ここで解散となった。

■後悔の残る夜

5分ほど歩いて今日のホテルにチェックイン。ホテルの人に勧められたお店に行きたかったのだが、部屋でダラダラして寝てしまい、起きた頃には店が閉まっていた。これは激しく後悔している。

結局、近くのお店で小籠包をテイクアウトし、ホテルの中で食べた。味は美味しかった。もう一度食べたい。

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