【台湾徒歩旅 33日目】絶景の多良車站と、言葉の壁を越えた満天の星空

■ 絶景の海沿いと「多良観光車站」
朝、昨晩干しておいた洗濯物を畳んでリュックに詰め込み、10時30分にホテルを出発した。美味しい朝食を食べて腹ごしらえを済ませ、歩き始める。

道中はずっと一本道で、すぐそばには青々とした海が広がっている。この美しすぎる風景がどこまでも続く、最高の道のりだ。
しばらく歩いて「多良観光車站(多良駅)」に到着した。ここは海のすぐそばの少し高い場所にある、見晴らしの良い駅跡だ。入場料の10元を払って中に入り、スイカジュースや食べ物を買ってゆっくりと休憩した。

驚いたのは、観光客がたくさんいたことだ。ここまで歩行者が全くいない道を歩いてきたため、人の多さにどこかホッとして安心感を覚えた。この駅からの景色は本当に綺麗だった。40分ほど景色を堪能し、再び今日の宿泊先へと向かった。

■ 香港人スタッフの優しさと、抹茶ソフト
17時30分ごろ、無事にホテルに到着した。すると、スタッフの方から「台湾を徒歩で一周している人には、夕食を無料でご馳走しています」という信じられないほどありがたい言葉をいただいた。
このスタッフさんは香港人の方で、不在にしている上司の代わりに、わざわざ香港から台湾のここまで来て手伝いで働いているそうだ。とても良い人だった。

夕食は18時30分ごろにできるとのことで、それまで近くのファミリーマートへ行くことにした。コンビニの場所を聞くと、オーナーさん(スタッフさん)がわざわざホテルの外まで一緒に出てきてくれ、「この道をまっすぐ行けばあるよ」と丁寧に教えてくれた。本当に優しい方ばかりだ。無事に49元の抹茶ソフトクリームを食べ、ホテルに戻った。

今回泊まるのは4人部屋で部屋の宿泊者は私を含めて2人だけだった。

■ 台湾バイク旅のルームメイトと、英語のレッスン
夕食は、同室になった男性と一緒に食べた。ホテルの方が作ってくれたご飯と、なんとその男性が作ってくれた手料理をご馳走になり、本当に美味しかった。

彼はバイクで台湾を一周しており、1週間の休みを利用した旅も明日が最終日だそうだ。24歳の息子さんが大阪に住んでいて、日本語が話せるという。
彼とは、相手が英語を話し、私が翻訳アプリを使って伝える形でコミュニケーションをとった。ここで自分でも驚くべき発見があった。私は英語のリスニングが全くできないと思い込んでいたが、彼がゆっくり話してくれたおかげで、内容の70%を自分の耳で理解できたのだ!

彼は私に、言語習得についての素晴らしいアドバイスをくれた。
「英語は中国語に比べて簡単で、世界中の多くの人が話せる重要なツールだ。ネイティブのように完璧に話せるようになることより、英語が母国語ではない人同士の『コミュニケーションの手段』として使うべき。文法や長文読解のペーパーテストの勉強よりも、自分の知っている単語だけで何度も何度も話す練習をすれば、1年である程度喋れるようになるよ」
ゆっくりと語りかけてくれるこの言葉を、私はしっかりと英語で聞き取ることができた。

■ 波音と満天の星空、そして明日の約束
夕食後、ホテルのスタッフさんが「明日の日の出が綺麗に見える場所を教えてあげる」と、近くの浜辺へ連れて行ってくれた。ホテルで飼われている3匹の犬のうち、1匹も一緒についてきた。

浜辺に着いて夜空を見上げると、そこには息を呑むほど美しい星空が広がっていた。スマホのカメラでは到底伝わりきらないが、私がこれまでの人生で見てきた中で一番綺麗な星空だった。

スタッフさんが撮影用の三脚を取りに犬を連れてホテルへ戻っている間、私は一人で浜辺に寝そべり、波の音を聞きながら満天の星空を独り占めした。本当に最高の贅沢な時間だった。
その後、三脚を持ったスタッフさんと、先ほどのルームメイトの男性も浜辺に合流した。3人で20分ほど浜辺に寝そべって星空を眺め、写真を撮ったりして過ごした。

ホテルに戻り、スタッフさんとおしゃべりをした。「いつか香港に来る時は、私が案内してあげるよ」と言ってくれた。そして、明日も5時20分に起きて、あの星空が綺麗だった浜辺から一緒に日の出を見る約束をした。
シャワーを浴びてベッドに入る。明日の日の出が本当に楽しみだ。

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