【台湾一周 42日目・最終日】ついに台北ゴール!家族との再会と、折り鶴が紡いだ1ヶ月半の軌跡

■ タイムリミットは今日!遅めの出発と羅東観光
この日は、日本から家族と親戚が台北に観光に来ていた。明日には日本へ帰ってしまうため、今日はなんとしてでも彼らが宿泊している台北のホテルにたどり着かなければならない。
……という絶対に遅れられない日なのに、なんとチェックアウトしたのが10時ごろ。本当は8時ごろに出発するべきだったと焦りつつ、まずは羅東の街を観光することにした。

向かったのは「羅東林業文化園区」。ここは日本統治時代にできた貯木池と、木材を運ぶための鉄道駅の跡地を利用した公園だ。想像よりもかなり広く、観光客も多くて見どころがたくさんあった。写真映えするスポットも満載だ。

その後、お腹が空いたのでスイーツのお店に立ち寄り、「包心仙草煉乳冰」とドリンクを注文した。対応してくれた1歳年上の女性スタッフがとても綺麗な方で、少し会話を楽しんだ。私が台湾を一周していると伝えると、とても喜んでくれた。

■ 巨大な神像と、海沿いの絶品グルメ
台北に向けて出発し、ユニークな建物を横目に「四結福徳廟(四結金身土地公)」へ立ち寄った。ここの屋上にある福徳正神の像はなんと高さ38.2メートル、重さ200トン!下から見上げるととんでもない迫力で、写真では伝わりきらない圧倒的なスケールに驚かされた。

高架橋の下を通る絵が描かれた道や、自転車のスピードを落とすための障害物などを越え、「蘭博烏石港驛站」という港町に到着した。小型船がたくさん停泊しており、遠くに見える「蘭陽博物館」のユニークな建物もとても綺麗だった。
ここで屋台の香腸(台湾ソーセージ)を食べたのだが、美味しすぎてもう1本追加で買ってしまった。

残念だったのは天気だ。小雨が降っていたため、「外澳(Waiao)ビーチ」などの綺麗な海や景色をはっきりと見ることができなかった。悔しい。

■ 痛恨の充電不足と、『千と千尋』のような絶景トンネル
石城里のあたりでお腹が空いたが、周りには飲食店が1軒のカフェしかなかった。少し値段が高かったが、喉が渇いていたのでパイナップルジュースだけを注文。これが信じられないほど美味しかった。
スマホの充電ケーブルが壊れかけているのか充電スピードが極端に遅く、バッテリー切れになりがちなので、このカフェで1時間ほど粘って充電させてもらった。(飲食店がたくさんあった頭城の街で、香腸だけでなくしっかりご飯を食べておくべきだったと激しく後悔した…)。

再び走り出し、「旧草嶺トンネル(舊草嶺隧道)」に差し掛かった。ここは昔の鉄道用トンネルをサイクリングロードにした場所なのだが、入ってみてびっくり。映画『千と千尋の神隠し』に出てくるトンネルにそっくりなのだ!九份がモデルだとは知っていたが、こんなトンネルまであるとは。
全長約2.17キロメートルの長いトンネル内は綺麗にライトアップされ、誰もいなかったので大声を出してみると見事に反響して面白かった。このトンネルの中間地点に、新北市(福隆)と宜蘭県(石城)の県境があった。

■ 絶品の福隆弁当と、過酷すぎる夜の山道
トンネルを抜けて福隆駅の前に到着し、名物の「福隆便當(お弁当)」を食べた。安くてボリューム満点で、お土産として持って帰りたいと思うほど本当に美味しかった。

その後は過酷な山道が続いた。本当は親戚がいる九份にも立ち寄りたかったのだが、台北到着が遅くなることと、荷物が多すぎて迷惑になると家族に止められ、泣く泣く諦めた。

日が沈み、辺りは真っ暗に。私の自転車にはライトがないため、徒歩旅の初日にもらった手持ちのライトで前を照らしながら進むしかない。坂道がキツすぎてペダルを漕げず、自転車を降りてトボトボと押し歩いた。
延々と続く上り坂に心が折れそうになった時、ようやく頂点に差し掛かり、そこからは下り坂になった。山を下って平地に出ると、ついに台北の街の明かりが見えてきた!

■ 台北到着!配達員疑惑と温かいチャーハン
ようやく台北に入ったものの、家族が待つ市街地のホテルまではまだ自転車で1時間ほどかかる。
お腹が限界だったので、飲食店が立ち並ぶエリアで美味しそうなお店に入り、チャーハンを食べた。「台湾一周をしていて、今日が最終日なんです」と伝えるとお店の人は大歓迎してくれ、折り鶴を渡すととても喜んでくれた。本当に親切な店員さんで、このお店に入ってよかった。

ちなみに、自転車の後ろに積んでいるウバッグ(配達用バッグ)のロゴを隠していたラミネート紙が剥がれてしまっていたらしく、ゴール手前で道ゆく人に「月にいくらぐらい配達で稼いでるの?」と聞かれてしまった。「ノーウーバー!」と答えると相手も大笑い。折り鶴を渡すと喜んでくれた。

■ 松山駅ゴール!そして五つ星ホテルでの家族との再会
ライトアップされた美しい「台北101」を眺めながら走り抜け、22時37分、ついにゴールの「松山駅」に到着した!!急いで記念写真を撮り、家族が待つホテルへ向かう。

今回親戚が泊まっているのは、私がこの旅で泊まった中で一番高い「五つ星ホテル」だ。ワクワクしながら向かっていたのだが、ホテル付近でメインのスマホのモバイル通信が突然切れてしまい、到着の連絡ができなくなってしまった。
通信が生きているサブスマホのマップを頼りにホテルの前まで来ると……なんと、父と母が外に立って待ってくれていたのだ!私がサブスマホで位置情報を共有していたため、定期的にチェックして「もうすぐ着きそうだ」と外に出てきてくれたらしい。

1ヶ月半ぶりに会う家族。本当に幸せな瞬間だった。
ホテルの中は想像以上に豪華で美しかった。父と母の2人部屋に行き、シャワーを浴びて1時間ほどゆっくりと旅の報告をした。その後、叔母と祖母、いとこ達が待つ4人部屋(今日の私の部屋)に移動し、みんなで夜な夜なトランプの「大富豪」をして遊んだ。
家族がお土産用に買っていた真っ黒いパイナップルケーキをもらって食べたのだが、これもまた最高に美味しかった。

■ 台湾一周を終えて。移動手段の内訳と、一生の宝物となった経験
こうして、無事に台湾一周の旅を終えることができた。
今回の総移動距離の内訳は、①徒歩60%、②自転車25%、③電車9%、④車5%となった。

九份や基隆に立ち寄れなかったことへの激しい後悔がある。また、今回は途中で自転車や電車や車を使ったため、昨年の「福岡〜東京」を完全徒歩で旅した時の達成感に比べると、正直そこまでの達成感はないかもしれない。

しかし、私が考えた「折り鶴を渡しながら台湾を一周する」という、おそらく世界でまだ誰もやっていない挑戦をやり遂げ、現地の人たちが心から喜んでくれたことは、何にも代えがたい経験になった。
たくさんの人と出会い、優しくしてもらい、道を案内してもらい……台湾の人々の温かさに触れ続けたこの旅は、私の人生において一生の宝物になった。本当に、ありがとう台湾。

明日からの4日間は、ゆっくりと台北を観光する予定だ。

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