【台湾一周 番外編4日目・最終日】林さんとの再会と、涙の帰国。ありがとう台湾!

■ 帰国日の朝。旅の初日に出会った「林さん」との再会
今日は台湾旅の最終日。13時20分桃園空港発の飛行機に乗って、日本へ帰る日だ。
最終日だが、私には大切な予定があった。それは台湾徒歩旅の1日目、あの幼稚園の先生と出会う30分前に橋の上で出会った「林さん」と会うことだ。

林さんは、以前日本で大学の教授をしていたこともある方だ。台湾一周が無事に終わったことをLINEで報告すると、「台北にいる間に、ぜひ1日お会いしたい」と返事をくれていた。本当は家族と一緒に食事を……と誘ってくれていたのだが、家族は一足先に帰国してしまったため実現せず。しかし、私が帰国する今日の午前中が空いていたため、ありがたいことに林さんが台北から空港まで車で送ってくれることになったのだ。

林さんのすごいところは、2日前からこの日のスケジュールをLINEで事細かに伝えてくれたこと。「とても先のことを考えて行動する、絶対に仕事ができる人だ」と感じていた。
元々は9時にチェックアウトを済ませた状態でホテル前で待ち合わせだったが、朝8時頃にLINE電話で「少し早めよう」ということになり、8時45分にチェックアウトをした。

荷物やダンボールを持ってホテルの1階へ降りると、すでに林さんが待ってくれていた。ホテルの目の前に停めてある車まで案内され、荷物を載せてもらう。そこには落ち着いたクールな女性が乗っており、林さんから「姉貴と呼んでね」と紹介された。
不要になったダンボールの処分をお願いすると、快く引き受けてくれた。本当に感謝しかない。

■ 大行列の朝食店と、2人の驚異的な「先読み力」
姉貴の運転で10分ほど走り、とある朝食のお店へ連れて行ってもらった。現地の人は少なくほとんどが観光客で、朝からお店に入るために30分以上並ばないといけないほどの超人気店だ。

林さんは日本語が堪能なので、姉貴と話す時は林さんに通訳して間に入ってもらった。
目的地に着くと、姉貴は車を駐車させるために一旦別れ、私と林さんはすでにできている長蛇の列に並んだ。その時、「姉貴はここに来るのがこれで3回目、林さんは2回目、そして僕が1回目になるね。これで3、2、1だね!」なんて話をして笑い合った。

姉貴は台湾の大きな保険会社で働いているそうだ。列の残り4分の3あたりまで進んだ時、合流した姉貴がスッといなくなり、なんとお店の中から「メニュー表」を取って戻ってきた。それを見て私たちが注文を選び終わると、姉貴はそのメニュー表を後ろに並んでいる人たちに渡し、列に並んでいる間に選ぶよう誘導し始めたのだ。
理由を聞くと、「お店に入ってからメニューを見るとみんな選ぶのに時間がかかってしまう。並んでいる間に決めておいた方が、お店の回転率も早くなるからだよ」と教えてくれた。

林さんも姉貴も、数手先まで読んで行動している。「この2人、只者ではないな」と感心した。姉貴のおかげでスムーズに注文することができた。

■ 絶品台湾朝食と、車中で発覚した「ぼったくり」の事実
45分ほど並んでようやく入店。ここで「豆乳のスープ(鹹豆漿)」と、「パンに揚げパンを挟んだ料理(燒餅油條)」を食べた。パンに揚げパンを挟むなんて面白い!林さんによれば、昔の労働者がお腹を満たすために考案された料理で、今では観光客がこぞって食べる名物料理になったそうだ。とても美味しかった。

30分ほど食事をしながら色々な話をした。林さんの弟さんが福岡にいたことがあり親近感が湧いたし、林さん自身も日本に長年住んでいて「東京・品川駅近くの屋上に露天風呂が付いているタワーマンションに住んでいた」という、聞いたこともないような面白い話が聞けてとても楽しかった。大混雑のお店だったが、並んだ甲斐があった。

お店を出て、林さんの車(姉貴の運転)で桃園国際空港へ向かう。道中、昔外国の要人を泊めるために建てられたという立派な高級ホテル(圓山大飯店)を通り過ぎながら、台湾旅の思い出話に花を咲かせた。

ちなみに運転中、私が「台湾に来た初日に、桃園空港から桃園市街地までタクシーで1200元かかったんですよ」と話すと、「それ、完全にぼったくられてるよ!」と教えられた。なんと通常の4倍ぐらいの値段らしい。帰国する直前に知ることになるとは……まぁ、気づけてよかったと思うことにしよう(笑)。

■ 空港での危機一髪!「ベトナム行き」の罠
桃園国際空港に到着。荷物を下ろしている時、私がUber Eatsの配達用バッグ(ウバッグ)を背負っているのを見て、林さんは「えっ、これで一周したの!?」とたいそう驚いていた。

姉貴は車を駐車場に停めに行ってくれた。お礼を言ってここでお別れかと思いきや、なんと姉貴も林さんも、私の搭乗手続きが終わるまで見届けてくれるという。まさかそこまでしてくれるとは思っていなかった。

まずはウバッグを飛行機に預けるために「梱包サービス」の場所へ向かう。荷物をカートに乗せて移動している最中に姉貴と合流し、林さんにも手伝ってもらって無事に梱包が完了した。
実はこの梱包所と、今回乗る航空会社の受付カウンターは、空港の「端と端」にあった。すると林さんが、「梱包には時間がかかるから、あなたは先に受付所に行って並んでいなさい。後で私たちが梱包した荷物をカートに入れて受付所まで持っていくから」と言ってくれた。さすが、ここでも先を読んだ最適な判断だ。

言われた通り、指定された「1番カウンター」の長蛇の列に並んだ。あとから合流した林さんは、その列を見て「ここは本当に沖縄(那覇)行きか?」と疑い始めた。以前から何度もこの空港を利用している林さんの勘で、「この列はおかしい」と言うのだ。
確認してみると、林さんの勘は的中。なんとその列は「ベトナム行き」の列だった!(最近、台湾ではベトナムへ観光に行く人が増えているらしい)。

林さんのおかげで間違いに気づき、無事に「沖縄(那覇)行き」の受付所へ行くことができた。ちなみに今回は、直行便ではなく沖縄の那覇空港を経由して福岡空港へ帰る。その方がチケットが安かったからだ。
もし林さんがいてくれなかったら、私はいつまでもベトナム行きの列に並び続け、きっと飛行機に乗ることができなかっただろう。本当に感謝してもしきれない。

■ 台湾、ありがとう。見えなくなるまでの見送り
不要になった麦わら帽子も、お二人が処分してくれることになった。至れり尽くせりで、本当に頭が下がる。
いよいよお別れの時。一般の人が見送ることができるギリギリの場所「手荷物検査場」の入り口までついてきてくれた。最後に姉貴と林さんと私の3人で記念撮影をした。

だんだんと寂しさが込み上げてくる。手荷物検査の列に並ぶ私を、お二人は私の姿が見えなくなるまでずっと見送ってくれた。

13時20分。飛行機は無事に桃園空港を離陸し、私は台湾の地を離れた。

台湾、ありがとう。最初から最後の最後まで、本当にいい思い出ばかりだった。人々の優しさに触れ続けたこの1ヶ月半の旅は、私の人生において最高の宝物になった。

この旅で気づいたことや感じたことをまとめた「総括」のブログを、あと1回だけ更新することにする。

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